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これから読む本、読みたい本=>SF

2013年05月10日

「屍者の帝国」読中


 もうひとつのビクトリア朝物という典型的ジャンルだが、主人公が明治初期の日本に来る段では、「なかなか日本通だな、この作者は」と無意識に考えている自分に気づいてハッとなる。日本人が書いている、いや書いていたとは思えないような本格SF感漂う小説だ。

 芥川賞作家円城塔が伊藤計劃の遺作を書き継いだというより、マッド・サイエンティスト円城塔が屍者として蘇らした伊藤計劃を駆使して書かしめたというような不思議な読中感だ。

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posted by 有沢洋 at 07:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

祝!あ・じゃ・ぱん!文庫化

 歴史改変ジャンル、分断国家日本物の白眉。西日本は大阪弁を標準語とした資本主義国、東日本は陸軍士官学校時代から秘密党員であった中曽根書記長率いる社会主義国。田中角栄は新潟で東西を手玉にとって山岳ゲリラの頭目をしている。

 矢作俊彦の饒舌な文体に導かれ、読み進むのに何の違和感もない。こちらが本当の歴史かと思えるほど。

 私の好きな逸品。

あ・じゃ・ぱん!(上) (角川文庫)

あ・じゃ・ぱん!(上) (角川文庫)

  • 作者: 矢作 俊彦
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/11/25
  • メディア: 文庫

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posted by 有沢洋 at 14:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月17日

伊藤計劃「虐殺器官」

 9・11後の世界を描いた小説はいっぱいあるがこれは私が読んだ本の中では一番だ。

 この本がすごいのは1ページ目から明らかだった。このブログは書評ではなく読中感なので普通ならすぐブログを書くところだが、テーマがテーマだけに著者の世界認識と私の世界認識があまり違うと人に勧められない。それで読み進めたのだが、どこまでいっても先が読めない。

 結局、最後までかけなかった。しかもネタばれしては意味がないのでよかったとしか書けない。小松左京賞で円城塔「セルフリファレンス・エンジン」と並んで最終候補作だったのはだてではないとだけ書いておく。

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

  • 作者: 伊藤 計劃
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



タグ:SF 伊藤計劃
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posted by 有沢洋 at 14:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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